パリ · グルメ
パリ13区で味わうベトナム料理
パリ · パリ, フランス
ベトナムは19世紀からフランスの植民地で、独立したのは20世紀に入ってからでした。ベトナム戦争後には、フランスがベトナム難民を受け入れたこともあります。その結果、パリ南東部の13区がベトナム人のコミュニティとなり、ここではベトナム本場の料理をさまざまに味わえます。味はほぼ平均的で、メニューもだいたい似ているので、どこに入ってもはずれは少なめ。現地の味にとても近いので、わざわざ足を運ぶ価値があります。
語り手の好みにもっとも合ったのは「Pho Banh Cuon 14」、略して「pho14」と呼ばれるお店です。朝9時から夜11時まで休まず営業していて、食事時は人でごった返すため、少し早めか遅めに行くのがおすすめ。同じ通りの2、3軒先には「Le KOK」があります。味も値段もpho14とほぼ同じで、規模はやや小さめですが、こちらも大にぎわいです。このほかにもベトナム料理店はたくさんあるので、気軽に立ち寄ってみてください。
人気メニューを見てみましょう。まずは米粉麺のフォー(Pho)。おいしいのは言うまでもありません。パクチーが苦手な方は「sans coriandres」と伝えれば抜いてもらえます。フランスではスープ料理をおもに冬に食べるため、一年を通して注文されるのは、和え麺の「ブンボー(Bo Bun)」です。生野菜と肉、フォーの麺より細い麺が入っていて、ソースを全体に絡めて食べます。野菜がたっぷりで爽やか、誰にでも好まれる親しみやすい味です。
フォーとブンボーはメイン(plat)として食べます。前菜(entrée)として人気なのは、まず「ネム(nem)」。豚肉や鶏肉を野菜と一緒に包んだ揚げ春巻きで、ブンボーにも必ず入っています。生春巻き「ゴイクン(Goi Cuon)」もあります。自分で巻くことはなく、すでに巻かれた状態で出てきます。ベトナム風の豚肉入り蒸し餃子「バインクオン(banh cuon)」は、語り手のいちばんのお気に入り。とろけるように薄くやわらかい皮に豚肉を包み、ソースをかけて食べます。一方、海外で人気の「ブンチャー」(炭火焼きの豚肉を冷たい麺につけて食べる料理)は、こちらではあまり見かけません。国によって好みが違うためでしょう。
ベトナム風サンドイッチ「バインミー(Banh mi)」もご紹介します。ベトナムはフランスの植民地だったため、料理もフランスの影響を受けました。フランスのバゲットに野菜、肉、パクチー、唐辛子をはさんだサンドイッチが、代表的なストリートフードとして定着しています。「Khai Tri」では、さまざまなバインミーを販売しており、どれも4ユーロ台。パパイヤサラダ、生春巻き(goi cuon)、タピオカを使った甘いデザートなど、軽食も揃っています。営業時間は10時から16時まで、テイクアウト専門のお店です。








