パリ · グルメ
甘じょっぱい不文律の唯一の例外、パリのブランチ名店
パリ · パリ, フランス
フランスの食事スタイルをひとことで表すなら「しょっぱいものと甘いものを順番に」。塩味の料理と甘いものを別々に食べるのが暗黙のルールで、甘いものとしょっぱいものを一度に食べるブランチは、もともとフランスの文化ではありませんでした。ブランチはアメリカで生まれ、19世紀末にイギリスへ、フランスには1980年に入ってきたといわれています。
フランスは外国の新しい文化を受け入れることには慎重なほうで、とくに大手チェーンにはやや否定的な傾向があります。スターバックスが上陸したのは2004年、クリスピー・クリームは2023年になってから。バスキン・ロビンスにいたっては、そもそもありません。けれども若い世代は、新しい文化にずっと開かれています。SNSの力で、おいしそうな料理の写真を撮ってシェアする文化が、若者の日常になりました。まずは、SNS映えするブランチのお店からご紹介します。
「Kafkaf」は、朝9時から夕方5時まで、休まず1週間ずっとブランチメニューだけを提供する専門店です。店内がとても華やかで、写真映えする料理が揃うことから大人気。とくに週末の朝は混雑するので、平日に訪れるのがおすすめです。
もう少し落ち着いた、ゆったりした雰囲気がお好みなら「Braun Notes」。Kafkafよりも小さくて少し薄暗いのですが、感性豊かな静かな時間を過ごすのにぴったりのブランチカフェです。ひとりでも気後れしないほどパーソナルな空気感なので、そんな雰囲気がお好きな方に。高級なスピーカーを使っているのか、ここで聴いた音楽の心地よさがいまも記憶に残っています。
「Colorova」は、平日は朝8時から16時30分まで、週末は朝10時から17時30分まで営業。トレンド感のある洗練された味と雰囲気の両方を楽しみたい方に、ぜひおすすめします。
こうしたブランチ店はSNSにもぴったりで味もよい反面、コスパはやや劣るのが難点です。そこで、コスパのいいお店をさらに2軒ご紹介します。
1軒目は「Café des Anges」。名前のとおり、フランス式のカジュアルな食堂であるカフェです。日曜の12時から15時までの間、ブランチメニューを24ユーロで楽しめます。パリではなかなか見つからないお得さです。内容は、ミニバーガー、スクランブルエッグ、アボカドトースト、手作りグラノーラをのせたヨーグルト、手作りクロワッサンまたはパン・オ・ショコラ、コーヒーなどの温かい飲み物、そして搾りたてのオレンジジュースまで付いて、ボリュームたっぷりです。
2軒目は「Breakfast in America」。朝8時30分から夜10時まで、1週間ずっと休まず営業している、コスパ抜群のブランチ店です。内容は先ほどのお店と似ていて、価格も23.50ユーロとほぼ同じ。ただし、こちらは複数のメニューから選べて、アメリカーノはおかわり自由です。アメリカンスタイルのお店らしく、量で勝負。おしゃれな写真よりもお腹いっぱい食べたい、という方におすすめです。訪れたのは5区の店舗で、マレ地区にももう1軒あります。営業時間、メニュー、価格は同じです。


