パリ · 建築
教会めぐりが教えてくれる3つの魅力
パリ · パリ, フランス
エッフェル塔、凱旋門、ルーヴル、オルセー。定番の名所ではなく、なぜ教会なのでしょうか。パリの小さな聖地巡礼、教会ツアーの魅力を3つご紹介します。
1つ目は、さまざまな教会に出会えること。ヴィクトル・ユゴーの名作『ノートルダム・ド・パリ』の舞台となったノートルダム大聖堂や、フランス王室の礼拝堂だった華やかなサント・シャペル、そして小さいながらも癒やしや聖遺物で知られる教会まで、カトリックの信仰が息づくフランスの多彩な教会が待っています。時代ごとに異なる建築様式を見比べられるのもお楽しみのひとつです。このウォーキングツアーは、教会の中に入らなくても外観だけで十分楽しめる構成になっています。サン・ジェルマン・デ・プレ教会、サン・シュルピス教会、ノートルダム大聖堂を除けば、どの教会も小ぶりで内部が一目で見渡せるため、ぐるりと一周しても半日あれば足ります。解説は、外観、内部、関連エピソード、道案内の順に進みます。内部を見ない場合は、外観の解説が終わったらタイムスタンプを使って道案内へ進んでください。
2つ目は、巨匠たちの作品に出会えること。カトリックは長くヨーロッパの精神的な支えでした。政治より宗教の力が大きかった時代もあれば、黒死病のなかで救いを切実に求めた時代もあります。力と威信、そして切なる願いが交わる場所が教会であり、だからこそ当時もっとも名高い彫刻家や画家の作品が、今も教会に残っています。レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』、ミケランジェロの『ピエタ』、『フランダースの犬』のネロがどうしても見たいと願ったルーベンスの『十字架降下』などが代表例です。今回のツアーでも、ドラクロワやサルヴァトール・ローザといった著名な画家の作品を間近で鑑賞できます。
3つ目は、アジアとの特別なご縁です。アジアの多くの国では、ヨーロッパ列強による植民地化とともにカトリックが伝わり、初期にはフランスやスペインを中心とする宣教師たちが布教を行いました。フィリピンがその代表例です。一方、朝鮮(現在の韓国)では「西学」として、中国から書物を通じて教えが先に伝わりました。学問として学ぶうちに、自発的に信者が生まれた珍しい例です。その後、パリ外国宣教会のフランス人宣教師たちが、朝鮮をはじめアジア各地へと旅立ちました。このツアーでも、パリとアジアを結ぶその特別なご縁を感じていただけます。


