パリ · 宮殿・各室
王室礼拝堂
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
ここは王室礼拝堂である。正面にあるパイプオルガンの音を聴きながら、ルイ14世は毎朝10時にミサを捧げていた。今立っているこの上階は、ルイ14世とその家族だけが上がることのできる空間であり、神を象徴する天井画により近い高さでミサを行うことで、王の権威が神から授けられたものであることを視覚的に示している。この上階を支える壮大な柱は、王がとどまるこの空間をいっそう神聖かつ権威あるものに見せている。
下の階は一般の貴族や廷臣たちの席であり、彼らはこの上階を見上げていた。興味深いのは、礼拝の最中、彼らは祭壇よりも上階にいる王を見つめて立っていることの方が多かったという点である。目に見えない神よりも、目の前にいる太陽王の方が彼らにとってより絶対的な存在だったのだ。普段は下の者たちと交わることのなかった王族が、例外的に下へ降りたことがある。それがルイ16世とマリー・アントワネットの結婚式の時である。結婚式や重要な祝日などの折には、王族も下の礼拝堂へ降りたと伝えられている。
天井には父・子・聖霊の三位一体が表されている。正面のオルガンの上方には、神の子であるイエス・キリスト、すなわち子が復活する姿が、中央には万物を創造した神である父が光り輝く姿が描かれている。そして見学者が立つ側の壁には、実際には見えないものの一羽の鳩が描かれており、キリスト教において鳩は聖霊を象徴している。
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