パリ · 宮殿・各室
ルイ14世の保養地
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
この部屋には、森と城を描いた大きな絵画が掛けられているが、いずれもルイ14世が休息を取ったり趣味を楽しんだりした場所である。彼の趣味は狩猟で、秋になると獲物の豊富な地域へと出かけていった。
左側の絵は、サン=ジェルマン=アン=レー城とその庭園を描いたもので、ルイ14世が生まれた場所である。ヴェルサイユに暮らしながらも、彼はこの地へ狩猟にやって来ることを好んだといい、絵の下方には狩りをする人々の姿も描かれている。二枚目の絵はヴァンセンヌ城である。ルイ14世が幼い頃、貴族の反乱を逃れてパリを離れた際に避難先として選んだ場所であり、その後は狩猟を楽しむために訪れる地ともなった。最後に右側の絵は、サン=クルー城である。ここはルイ14世の唯一の弟、オルレアン公の住まいであった。ルイ14世は、弟が自らの権威を脅かすことなく、それでいて王族にふさわしい品位を保てるよう、この城の装飾に惜しみなく支援を行った。おかげで弟は美しい住まいを手に入れ、ルイ14世自身もヴェルサイユの厳格な儀礼に疲れた時にふらりと訪れて休める別邸を得ることとなった。
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