パリ · 建築
イザヤ・エゼキエル・士師記 ― 3番・4番・5番窓
サント・シャペル · パリ, フランス
次にご覧いただくのは、後陣の小さな窓です。側面の窓で王たちの歴史までを見てきました。ここからは、その歴史に声を重ねた預言者たちの出番です。
3番窓は、ほかの窓と少し違います。通常は二本の柱が似た人物を扱うのに対し、この窓では左右の柱がまったく独立した二つの作品になっています。左は預言者イザヤの生涯、右は「エッサイの木」として知られる有名な図像です。そして、この窓で旧約の歴史物語は幕を閉じます。研究者も注目する特別な窓です。
まず左の柱、イザヤの生涯です。下の段では、イザヤが偶像を拝む人々を叱り、王の前に立ち、キリストの誕生を預言します。「おとめが男の子を産む」と預言した人物であり、キリスト降臨の預言の中心人物です。ところが、この柱のいちばん上、窓の先端には衝撃的な場面があります。一人の老人が太い木の幹に挟まれ、のこぎりで引かれているのです。預言者イザヤの殉教伝説で、聖書には登場せず、古い伝承に伝わる話です。生涯を通じて天の言葉を伝えた預言者が、窓のもっとも高い場所で殉教によって生涯を閉じます。
右の柱は「エッサイの木」。キリストの系譜を一本の木として描いたものです。エッサイの体から木が伸び、枝ごとにダビデやソロモンなど先祖の王たちが座り、その先にマリアとキリストが花開きます。この木は、ステンドグラスの読み方とも見事に合致します。いちばん下の段には、眠る老人が横たわっています。木の根にあたるエッサイです。上へ行くほどダビデ王、ソロモン王といった先祖の王たちが続き、頂点には聖母マリアとキリスト、そして聖霊を表す7羽の鳩がいます。木が育つ方向のまま、下から上へ読めばよいのです。大部分が13世紀のオリジナルです。この二本の柱が一緒にされたのはなぜでしょう。イザヤこそ、このエッサイの木を預言した人物だからです。
続いて4番窓です。聖書の中でもっとも幻想的で奇怪なイメージが待っています。この窓は二本の柱がどちらも、預言者エゼキエルの幻で満たされています。5段のうち、いちばん下は、バビロンの捕囚となったエゼキエルがケバル川のほとりに座る場面で、ここから幻が始まります。2段目には、四つの顔をもつ生き物が現れます。エゼキエルは天に四つの生き物を見たと記しており、それぞれ人、獅子、牛、鷲の顔をしています。その横では、燃える車輪が回っています。神学者は、この四つの生き物を四人の福音書記者の象徴と解釈します。人はマタイ、獅子はマルコ、牛はルカ、鷲はヨハネです。つまり、幻はキリストを証ししていると読まれるのです。燃える車輪と四つの顔の生き物を探してみてください。
中央の段では、エゼキエルが幻の中で髪を切って秤にかけたり、壁に穴を開けて偶像崇拝者を見たりする、奇妙なイメージが続きます。4段目はこの窓の重要な場面、「枯れた骨の幻」です。エゼキエルが死者の骨で満ちた谷を見ると、骨が再び肉をまとって起き上がり、よみがえります。散らばった骨と、起き上がる人々を探してみてください。死者の復活を象徴し、キリストの復活を予告する幻と読まれます。受難の窓の隣にエゼキエルがいる理由は、まさにここにあります。最上段とティンパヌムには、天使が天上の神殿を測る場面、閉ざされた門の神秘、天のエルサレムがあります。閉ざされた門は、聖母マリアの象徴とも解釈されます。
隣の5番窓のテーマは「士師記」です。イスラエルに王が立つ前、危機のたびに現れて民を救った英雄たちの物語です。ただし、この窓には19世紀に大きく手が加えられています。ここも5段で読みます。下の2段には最初の英雄たちがいます。とりわけ、ナツメヤシの木の下に座って民を裁く女性はデボラ。旧約では珍しい女性の士師であり、指導者です。天使の訪問を受けるギデオンもおり、1段上にはギデオンのもっとも有名な場面があります。羊毛の奇跡です。ギデオンが神にしるしを求めると、羊毛の一房だけに露が降り、地面は乾いたままという奇跡が起こります。後世の神学者は、乾いた地の上の濡れた羊毛を、人類の中でただ一人恵みを受けた聖母マリアの象徴と解釈することもあります。
その次の段には、わが娘を供え物として捧げなければならなかった悲劇の英雄がいます。山で泣き叫ぶ彼の娘を探してみてください。さらにその上には、この窓の主人公サムソンが登場します。サムソンは旧約のヘラクレスのような人物です。天使が誕生を告げ、彼は素手でライオンを引き裂き、ロバのあご骨一本で敵軍を打ち破り、キツネの尾に松明を結んで敵の畑を焼きます。上へ進むほどに、恋人デリラが髪を切って力を奪い、目をつぶされたサムソンが石臼を回し、最後には敵の神殿の柱を抱いて倒し、自分と敵を共に葬る場面へ。自らを犠牲にしてすべてを崩したサムソンは、キリストの予型として読まれます。
ただし、サムソン物語の中心となる場面8点は、現在この窓にはありません。19世紀の修復の際に外され、今はクリュニー中世美術館にあります。目の見えなくなったサムソンのような場面は、この窓では見られません。さらに、修復の過程で、学者たちはこの士師記の窓の古いガラスが数点、入口側の創世記の窓に誤って嵌め込まれていることも突き止めました。
3番、4番、5番窓で、預言者たちの幻と英雄たちの物語をご覧いただきました。次は最後の小さな窓、6番窓へ向かいます。