パリ · グルメ
サン=シュルピス教会、非対称の塔とドラクロワ
サン・ジェルマン・デ・プレ · パリ, フランス
サン=シュルピス教会(Église Saint-Sulpice)は、パリでノートルダム大聖堂に次ぐ規模を誇る教会で、左岸では最大です。正面に非対称の2つの塔が見えたら、目的地に到着です。
外観でまず目を引くのは、2つの塔。北塔は高さ73mとそびえ立っていますが、南塔は資金難のため未完成に終わり、北塔より5mほど低くなっています。この非対称さが、かえって独特の魅力を生んでいます。歴史的にも重要な役割を担い、2019年のノートルダム大聖堂の火災後、2024年に再開されるまでの間、主要なミサや行事をここで執り行い、パリの中心的な教会を務めたといわれています。
入場は無料です。中に入って正面を見ると、聖母礼拝堂があります。教会の中心軸に位置するこの礼拝堂は、18世紀に装飾された荘厳な内部で知られ、ドームは画家フランソワ・ルモワーヌ(François Lemoyne)のフレスコ画で飾られています。振り返ると、そこにはパイプオルガン。18世紀に製作された世界最大級のパイプオルガンだそうです。教会の左側の中ほどには、1743年に太陽の動きを観測するために作られた日時計(グノモン)があります。
ぜひ見ておきたいのが、ロマン主義の画家ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)の壁画です。入口から入って右手奥の「天使の礼拝堂(Chapelle des Saints-Anges)」に描かれており、ドラクロワが生前に公開した最後の大作です。革命後に衰退した信仰と芸術を立て直そうとするフランス政府の支援で制作された作品でもあり、いっそう意義深い一枚です。この傑作を無料で鑑賞できます。
内部をじっくり見たい方はどうぞご自由に。次の目的地ピエール・エルメへは、教会を背にして大通りに出て左へ、約1分です。

