パリ · 絵画
麻布の切れ端がギターになる
ピカソ美術館 · パリ, フランス
『ギター(Guitare)』は、これまで見てきた作品に続く、もうひとつのコラージュ作品です。タイトルが「ギター」と聞けば、以前なら「これのどこがギター?」と首をかしげていたかもしれません。けれど、コラージュの話を聞いてきた今なら、ピカソが一貫して見せようとしてきたものが、少し分かってくるのではないでしょうか。
画面の中央で目を引くのは、まるで捨てられたかのような麻布の切れ端。ふだんは気にも留めない素材です。その上に線をたった2本のせただけで、ギターになりました。隣には雑誌の姿も見えます。ピカソは、暮らしの中で実際に無駄にされているものや、汚いと思われているものを使って芸術を生み出し、『ギター』のような作品を通して、既成の発想の枠を壊してみせているのです。
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