オルセー美術館 · 51/82

パリ · 絵画

一瞬ではなく永遠を、シニャック『日傘の女』

オルセー美術館 · パリ, フランス

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この絵のモデルは、シニャックの妻ベルト・ロブレスである。自分の妻を描いただけに丹念に仕上げられたこの作品で、まず目を引くのは色彩だ。日傘は赤色、それと接する女性の上着は緑色で互いに補色の関係にあり、スカートの紫色もまた緑色と補色を成している。補色を並べて配置すると、二つの色の対比が強調され、それぞれがより鮮やかに見える効果が生まれる。シニャックはこの絵を版画のように平面的に描き、遠近感や立体感を排除する代わりに、補色対比を通して色彩そのものを際立たせる手法を選んだ。こうした純粋な色彩表現を追求したことが、新印象派の特徴である。

単純な線のためにやや硬く見えかねないこの絵の中で、シニャックは日傘の先端に付けられた房飾りと、左下隅のうねうねとした花の絵によって柔らかさを加えている。

新印象派と印象派は名前が似ているため混同されやすいが、明確な違いがある。同じ主題をモネも『日傘の女』という題名で描いたことがあり、彼もまた自分の妻をモデルにしていた。両方の絵とも日傘をさした女性を描いているが、受ける印象はまったく異なる。

モネの絵は、風が妻と草むらを巻き込むその一瞬の瞬間を捉えている。時間は絶え間なく流れ、それに伴い光と影も変化し続けるが、モネはその移りゆく一瞬をキャンバスに留めておきたいと願った。そのため筆致は速く、表現も即興的だ。一方シニャックの絵は、一瞬というよりも永遠に固定された存在を描いたかのような印象を与える。新印象派の画家たちは、瞬間ではなく変わることのない対象の本質を捉えようとし、自由奔放な筆遣いの代わりに小さな点を繰り返し打つ秩序だった方法を選んだ。そのため画面の構成と秩序が重要であり、この絵がやや硬く見えるのも、比例と秩序を追求した結果である。

軽快な筆致で一瞬を捉えようとした印象派と、一粒一粒点を打ちながら変わらないものを追い求めた新印象派。この二つの潮流の違いが、これら二枚の絵を通してはっきりと浮かび上がってくる。

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