オランジュリー美術館 · 4/122

パリ · 絵画

睡蓮の間、第一室

オランジュリー美術館 · パリ, フランス

オランジュリー美術館
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モネの「睡蓮」が展示された第一室は、第二室とともに楕円形に設計されており、互いに繋がっている。この形はまるで数字の8を横に倒した無限大の記号を思わせるが、これはモネが時間と空間を超越した永遠性を表現しようとして、このように部屋を構成したためだ。絵画も時間の流れに沿って配置されており、第一室には夕暮れ時の睡蓮が、第二室には朝、日が昇る時間帯の睡蓮が掛けられ、夕方と朝が繰り返される構成になっている。室内には別途の照明はなく、天井から自然光が差し込むよう設計されており、一日の時間帯や天候によって光が絶えず変化し、絵もそれに応じて違って見える。モネは建築家カミーユ・ルフェーヴルとともに、これらすべてを自ら考え抜いて完成させた。単に絵を鑑賞するだけでなく、光と時間の流れの中で作品と一体になる没入的な体験を届けたいという願いが込められた空間である。

ここにある睡蓮は、モネがジヴェルニーの自宅にあった池を背景に描いた作品群だ。彼は刻一刻と移ろう光がつくり出す瞬間の美しさを絵に収めようとしたが、一枚の絵ではその変化をすべて描ききれないため、同じ主題で数多くの絵を描いた。モネが手がけた睡蓮の連作は約250点にのぼるとされ、その中でもオランジュリーに掛けられている8点が代表作とされている。作品全体に共通して漂う夢幻的な雰囲気は、当時モネが患っていた白内障と関係があるとされ、物がぼやけて見えていた彼の視界が絵にも反映されていると考えられている。作品はいずれも巨大で、最も長いものは全長12.75メートルにも及び、壁一面を丸ごと覆っている。額縁がないため、絵と絵の間が途切れず、つながっているかのような感覚を与える。

モネはこの8点を描くにあたり、さまざまな技法も試みた。近くで見ると、柳の幹や枝は長く真っ直ぐな筆致で、水面に浮かぶ睡蓮は絵の具を厚く重ねる手法で描かれていることが分かる。筆致を重ねて描いているため近くで見ると形がぼやけるが、少し離れて見るとかえってくっきりと見えるよう計算されている。

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