パリ · 絵画
ドラン《大きな木》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
ドランは生涯を通じて絶えず新しい画風に挑戦し続けた画家です。この時期、彼は古典主義的な主題を描いていましたが、画面の構成の仕方は古典主義そのものではなく、セザンヌの画風を参考にしたものでした。
セザンヌの風景画と同じように、この絵でも画面中央に大きな木を配置することで自然な遠近感が生み出されています。その大きな木の奥に見える木々や山々は、おかげでより遠くにあるように感じられます。
色づかいもセザンヌを思わせます。セザンヌが好んで使った緑とオレンジは互いを引き立て合う補色の関係にあり、並べて使うことでそれぞれの色がより際立ちます。ドランもこの絵の中で緑とオレンジを並べて用い、同様の効果を引き出しています。
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