パリ · 絵画
ルノワール、バラを挿した金髪の女性
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
絵の中の女性は、のちにルノワールの次男ジャン・ルノワールと結婚した女優マドレーヌ・オシュリングで、15歳の頃からルノワールのモデルを務めていた。彼女の容姿に魅了されたルノワールは、彼女をモデルに100点を超える作品を描いたと伝えられている。
1900年以降、ルノワールは満開のバラを女性の美しさを象徴するモチーフとして好んで用いるようになった。この絵でもマドレーヌの髪にバラが一輪挿され、その傍らには花瓶に活けられたバラの花々が描かれている。
この作品を描いた当時、ルノワールは体調が思わしくなく、療養のため地中海沿岸の小さな町カーニュ=シュル=メールに暮らしていた。その地だけで700点を超える作品を残したという。当時76歳だったルノワールは、周囲の知人に「絵を描き始めて50年経って、ようやく絵とは何かがわかってきた」と語るほど、なお情熱的に制作を続けていた。
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