パリ · 絵画
セザンヌ、木と家
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
セザンヌが、家族の暮らしていたジャス・ド・ブッファン近くの小さな村の風景を描いた作品である。セザンヌは同じ風景を題材に計3点の絵を描いており、今ご覧いただいているこの作品のほかに、残る2点はそれぞれニューヨークのメトロポリタン美術館とノルウェーのオスロ国立美術館に所蔵されている。
メトロポリタン美術館の作品は構図と空間構成の点でやや異なるものの、全体としてはこの絵とよく似た印象を与える。一方、オスロ国立美術館の作品はどこか描きかけのような印象があり、こちらとはかなり違った雰囲気を帯びている。
セザンヌはこのように、一つの主題を繰り返し描くことを好んだ。彼にとっては何を描くかよりも、どう描くかを探求することのほうが興味深かったためであり、その結果、同じ風景を描いた3点の絵はそれぞれ異なる様式を持つことになった。
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