パリ · 絵画
シャイム・スーティン《グラジオラス》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
スーティンは本来、静物画を描く際に花を主役としてではなく、添え物のような副次的な題材として扱うことが多くありました。しかし次第に花の比重が大きくなり、ついには花そのものが主役となる作品まで描くようになります。画面に描かれた赤い花はグラジオラスで、主に生け花や庭園用として使われる花です。色の種類は豊富ですが、この絵ではスーティンが好んで使った赤い品種だけが選ばれて描かれています。
表現主義の画家らしい、力強く躍動的な筆致も見逃せません。特に花びらと茎の部分は絵の具を厚く塗り重ね、立体的な質感を生み出しています。
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