パリ · 絵画
シャイム・スーティン《若いイギリス娘》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
スーティンは普段、肖像画を描く際にはキャンバスを縦に立て、余白なく人物を画面いっぱいに描き込む方法を好んでいました。しかしこの作品は、そうしたいつものやり方とは異なり、キャンバスを横に置き、人物の脇にゆったりとした余白を残しています。
構図は違っても、スーティンの絵画のもう一つの特徴、すなわち色彩は健在です。彼が好んで使った赤と白で女性の衣服を表現し、髪の毛もまた彼が好んだ赤みを帯びた色をしています。
興味深いのは、この絵がすでに使用済みのキャンバスを再利用して描かれたという点です。スーティンは新しいキャンバスをあまり好みませんでした。これには二つの理由があります。一つは貧しかった時代に資金がなく再利用せざるを得なかった習慣が、経済的に余裕ができた後も残っていたこと、もう一つは使用済みのキャンバスならではの独特な質感をより好んでいたことです。
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