オランジュリー美術館 · 86/122

パリ · 絵画

セザンヌ、赤い岩

オランジュリー美術館 · パリ, フランス

オランジュリー美術館
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セザンヌが暮らしていたエクス=アン=プロヴァンス近郊のビベミュス採石場を背景に描いた作品である。セザンヌはこの場所でも数多くの絵を残した。

画面でまず目を引くのは、右側に広がる巨大な茶色い岩塊で、採石場らしい光景を凝縮して見せている。ここでもセザンヌは伝統的な遠近法を用いず、手前の岩によって空間の広がりを表現している。

実のところ、この岩は周囲の森の風景とはやや調和しない印象を与える。セザンヌの他の風景画と比べても、これほど異質な構成はめずらしいと言えるだろう。それでもセザンヌの作品であることから多くの人々に愛され、オランジュリー・コレクションの主要な寄贈者であるポール・ギヨームの妻ドメニカがこの絵を購入したことで、オランジュリー美術館に収まることとなった。

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