パリ · 絵画
(伝)セザンヌ《梨と青りんごの静物》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
本作はポール・セザンヌの作品として伝わる《梨と青りんご》の静物画である。ただし色合いがやや濁っており、筆致もセザンヌ特有の手法とは異なるため、本当にセザンヌが描いたものかどうかについては議論がある。
そのため専門家たちは、この絵がセザンヌではなく、セザンヌの友人でありゴッホの支援者でもあったガシェ博士の息子、ポール・ガシェが描いたのではないかと推測している。ポール・ガシェは父が所蔵していたセザンヌの絵を模写しながら絵を学んでおり、実際にこの作品を所蔵していた人物でもあったからだ。
とはいえ、真贋が疑われているというだけで、セザンヌの作品ではないと断定できるわけではない。画家が常に最高の出来栄えを発揮できるとは限らないので、専門家による調査が続けられる中で、いつか真相が明らかになることを期待したい。
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