オランジュリー美術館 · 100/122

パリ · 絵画

アンリ・ルソー《漁師たち》

オランジュリー美術館 · パリ, フランス

オランジュリー美術館
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アンリ・ルソーには「日曜日の画家」というあだ名がある。本業が税関職員だったため、仕事の休みである日曜日にしか絵を描けなかったからだ。今で言えば副業をしていたようなもので、当時の税関職員は今とは違い、給料は低いのに業務の負担は大きい厳しい仕事だった。どうせ稼ぎが大したことないなら好きなことをしようと考えたルソーは、結局税関職員を辞め、画家の道に専念することになる。

この絵はまさにその専業画家時代に描かれた作品で、仕事を辞めてできた余裕の時間に、趣味の釣りを楽しみに行った際に描いたものである。タイトルが《漁師たち》であるため釣りが絵の中心のように見えるが、実はこの作品の主役は空に浮かぶ飛行機である。当時はライト兄弟が動力飛行機を発明したばかりの時代だった。絵の中の飛行機はライト兄弟の一人、ウィルバー・ライトが製作した機種で、車輪がないのが特徴である。当時飛行機は、今で言うスマートフォンや人工知能に匹敵する革新として大きな注目を集めており、ルソーだけでなく多くの画家たちが飛行機を題材に好んで描いていた。

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