パリ · 絵画
アンドレ・ドラン《ポール・ギヨームの肖像》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
ポール・ギヨームの元妻であったドメニカがオランジュリーに多くの作品を寄贈したことから、この美術館にはポール・ギヨームにまつわる絵が特に多い。モディリアーニが描いたポール・ギヨームの肖像画があるかと思えば、今度はアンドレ・ドランが描いたポール・ギヨームの肖像もある。両作は画風がまったく異なり、実際のポール・ギヨームの写真と合わせて見比べることができる。
似ている度合いだけで言えば、モディリアーニの絵のほうが実物に近く見える一方、こちらのドランの絵はより重厚な印象を与える。興味深いことに、当時はドランの人気のほうが高く、絵がよく売れて裕福に暮らしていたのに対し、モディリアーニは絵がほとんど売れず、亡くなるまで貧しい生活を送っていたと伝えられている。
絵に話を戻すと、この時期のドランは、鮮やかな色彩を駆使していたフォーヴィスムの時代から離れ、暗めのトーンを中心に描くようになっており、この作品も全体として落ち着いた雰囲気をまとっている。ポール・ギヨームが画商であることを表すために、彼の膝の上には帳簿のような本が一冊置かれている。
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