パリ · 絵画
アンドレ・ドラン《大きな帽子をかぶったポール・ギヨーム夫人の肖像》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
ドランはポール・ギヨームの肖像を描いた後、その妻であったドメニカの肖像にも取り組むことになります。当時名の知れた画商の夫人らしく、身にまとった服や、イヤリング、時計といった装身具を見ただけでも、裕福な暮らしぶりが伝わってきます。
画面の奥には、ドランがポール・ギヨームのために描いた道化師とピエロの絵のスケッチが見えますが、これを手がかりに、この肖像画はギヨーム夫妻の自宅で描かれたものと推測されています。その道化師とピエロの絵もオランジュリーに所蔵されているので、展示中であればあわせて見る価値があります。
実物は写真で見るよりもずっと見応えがあります。ドメニカはピカソのキュビスムの絵は好みませんでしたが、ドランの絵は大変気に入っていたと伝えられ、この肖像画も完成するとすぐに寝室の一番良い場所に掛けられていたという逸話が残っています。
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