アンヴァリッド · 3/9

パリ · 宮殿・各室

2階展示室 フランス革命の物語

アンヴァリッド · パリ, フランス

アンヴァリッド
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ここからは軍事博物館の展示室を見ていきましょう。ここでは1643年から1871年まで、つまりルイ14世からナポレオン3世の時代にまつわる展示が行われています。ロクロワの戦いからフランス革命まで、フランスの主要な戦いに関する展示品を紹介しています。ロクロワの戦いは、三十年戦争中の1643年にフランス軍とスペイン軍の間で起きた戦いです。フランス革命で混乱していた時期については、フランスをはじめオーストリア、スペイン、ロシアなどに関連する所蔵品を展示し、1870年の普仏戦争をテーマにした展示もあります。

ここでは、この時代の核心的な出来事であるフランス革命を取り上げます。フランス革命は、なぜ今日までこれほど重要なのでしょうか。フランスの政治や社会、ひいてはフランス人のアイデンティティを理解するには、フランス革命の理解が欠かせないからです。

革命が起きたのは1789年。ひとことで言えば、特権階級に反発し、社会的平等を求めた市民革命でした。ルイ14世からルイ16世まで続いた贅沢な暮らしと、そこから生じた財政的・社会的問題が、革命の原因となりました。当時のフランスは聖職者、貴族、平民に身分が分かれ、税を負担するのは平民だけという不平等な社会構造でした。特権階級が贅沢をすればするほど、平民の負担は重くなっていったのです。

革命により、国民議会を中心に人権宣言が発表され、共和政が誕生します。ルイ16世は処刑され、長く続いた王政は崩壊しました。周辺国は、市民の手で王政が倒れるのを目の当たりにし、自国で同じ市民革命が起きないよう同盟を結んでフランスと戦います。国内ではロベスピエールの恐怖政治が始まりますが、多くの人々の反感を買い、遠征を通じて支持を集めていたナポレオンが1799年にクーデターを起こして第一統領となります。しかし1804年、ナポレオンは戴冠式を行い、みずからフランス皇帝の座に就きます。自由と平等、そしてそれにふさわしい近代的な政治体制を望んだ人々にとっては、まさに青天の霹靂でした。革命は近代政治体制へ向かう契機となったものの、フランスはほどなく以前の体制に戻ってしまったのです。

このように、革命によってすぐに実質的な平等が実現したわけではありません。それでも、革命が呼び起こした平等への願いと精神は、その後の政治的・社会的変化を支える原動力となり、革命が求めた実質的な平等は、時を経て実現していきました。

いま見学しているアンヴァリッドも、フランス革命と直接のつながりがあります。革命の際、市民軍がアンヴァリッドの武器庫で武装したからです。王権の象徴だったこの場所の武器が市民の手で使われ、王政を倒す力になった。そこには皮肉な巡り合わせがあります。

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