フランスの食文化 · 21/22

パリ · グルメ

地元っ子に愛される世界の料理

パリ · パリ, フランス

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フランスの地元の人たちに大人気の、世界各国の料理をご紹介します。

まずはクスクス(Couscous)。モロッコ、アルジェリア、チュニジアなど北アフリカが発祥の料理で、北アフリカからの移民が多いフランスでは、クスクスのお店をよく見かけます。クスクスはもともと、小麦を砕いたセモリナを蒸して作るもの。アジアにお米、フランスにパンがあるとすれば、北アフリカにはクスクスがある、と考えるとわかりやすいでしょう。単体で食べるのではなく、肉や野菜などのメインの料理と一緒に食べるのが一般的です。フランスでは、ひよこ豆と各種野菜を入れて長時間煮込んだ野菜のシチューに、ソーセージや鶏肉をのせ、クスクスと合わせて食べる料理そのものを「クスクス」と呼びます。日常的に食べるほどの人気です。クスクスによく入るソーセージは、羊肉と牛肉を合わせて作る「メルゲーズ(Merguez)」。スパイスにとても敏感な方でなければ、おいしくないはずがない料理なので、特定のお店をおすすめするのは難しいくらい。Googleマップで「couscous」と検索して、宿泊先の近くのお店に気軽に入ってみてください。語り手も自宅でときどき作りますが、大量に作って長く食べられるのも利点です。

2つ目は、いまフランス人にもっとも注目されている世界の料理、ポキボウル(Poké Bowl)。大きなボウルにいろいろな具材を入れて食べることから、この名がつきました。ポキはもともとハワイの伝統料理で、味付けした生魚を切って、ほかの具材と一緒に食べるものです。2010年代から米国西海岸で、日本食風にアレンジしたフュージョン料理として食べられるようになり、いまフランスでは、ウェルネスやベジタリアンの流れにのって大人気です。好みの生魚と新鮮な生野菜を、自分好みにボウルに組み合わせて食べるスタイルで、注文するとその場で具材を盛りつけてすぐに出てくるため、ヘルシーなファストフードともいえます。ベースは酢を加えたすし飯で、魚はサーモン、マグロ、エビから選ぶのが一般的。野菜はアボカド、トマト、キャベツ、きゅうり、豆、さらにはわかめまで、選択肢も豊富です。その上に、照り焼きソース、ごま油、パクチー、オイスターソースなどを選んでかけて食べます。ただし語り手は、ポキボウルを一度も食べたことがないそうです。

続いては、とてもエキゾチックで特別な場所、5区にある「パリ・グランド・モスク(Grande Mosquée de Paris)」です。モスクの入口の反対側に回ると、モスク付属のレストランの入口があります。ここでは北アフリカの料理や各種パティスリーが味わえ、ほとんどがアーモンド生地に、各種ナッツとはちみつをたっぷり使ったものです。多くはひと口サイズで出てきますが、とても甘いので、1〜2個で十分。これに、このモスク名物のミントティーをぜひ合わせてみてください。たったの2ユーロで、味も香りも格別です。とくに屋外のテーブルで飲むと、あっという間に北アフリカのどこかに来たような気分に浸れます。

最後は、中東を代表する料理「ファラフェル(falafel)」。ひよこ豆をすりつぶして団子にし、揚げたもので、イスラエルやパレスチナの国民的なストリートフードです。パリでは、ユダヤ人の居住区であるマレ地区でぜひ出会いたいところ。マレは、現代文化やアート、ファッションの聖地で、街の片隅には小さな現代美術館もたくさん隠れています。長年ユダヤ人が暮らしてきただけに、ファラフェルを各種野菜とパンとソースではさんだサンドイッチを売るお店がたくさんあります。このサンドイッチを食べるなら、まずはロジエ通り(Rue des Rosiers)へ。1軒おきにファラフェル専門店が並んでいて、味はどこも似たりよったりなので、ピンときたお店に気軽に入ってみてください。

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