パリ · 宮殿・各室
若き国王ルイ14世が思い描いた理想の宮殿
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
この部屋の正面には20代の頃のルイ14世の肖像画が掛けられ、その左側には1668年のヴェルサイユを描いた絵がある。当時は、小さな狩猟用の別荘がちょうど巨大な宮殿へと姿を変え始めていた時期だ。ルイ14世はこの場所にあった狩猟用の別荘をことのほか大切にしていたが、それは幼い頃に亡くなった父ルイ13世の記憶を呼び起こす場所だったからである。その隣に掛けられた縦長の絵は、ルイ14世が宮殿の中から外を眺めた光景を描いたものだ。華やかな黄金の手すりの向こうに広がる森を眺めながら、彼は狩猟を楽しんだ父を懐かしんでいたのかもしれない。パリを離れて居を移せる数ある場所の中から、彼がとりわけヴェルサイユを選んだ理由がうかがえる一場面である。
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