パリ · 宮殿・各室
最後の王ルイ16世、100年続いた絶対王政の崩壊
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
ルイ16世は、ヴェルサイユの絶対王政100年の破局を迎えた王である。彼の肖像画は、フランス革命によってヴェルサイユの王室を離れ、タンプル塔に幽閉された姿を描いている。革命後、ヴェルサイユ宮殿の家具は略奪され、華やかだった空間も破壊された。部屋の右側の壁に並ぶ陶磁器や柱、木工パネルは、今はもう失われてしまった空間から運び込まれた、かつての栄華の痕跡である。
この部屋の正面にある二枚の絵は、ヴェルサイユが衰退していった背景を物語っている。絵の中には白い彫刻や切り倒された木々が描かれており、これは庭園を再設計している様子を表している。ルイ16世の治世初期、左右対称を重んじるフランス式庭園が人工的だとして流行遅れとなり、自然な風合いのイギリス式庭園が流行したことで、こうした変化が起きた。しかし当時の民衆はパンを買うお金にも事欠くほど困窮しており、王室はそんな中でも庭園の様式にばかり気を配っていた。こうした民衆の怒りに複合的な要因が重なり、ついにはフランス革命へと発展し、ヴェルサイユの王室は崩壊することとなった。
部屋の中央に置かれた胸像は、ルイ16世の実の弟であるルイ18世だ。彼はフランス革命が過ぎ去った後に王位に就き、革命の成果を認めて絶対権力を放棄し、穏健な政治を行った。
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