パリ · 宮殿・各室
寝室
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
この寝室には、マリー・アントワネットの個人的な好みがそのまま表れている。家具のあちこちに麦の穂や松ぼっくり、名も知れぬ野の花の模様が見られるが、これは先に見た王妃の食器にも通じるスタイルだ。豪華なヴェルサイユ本宮の格式に疲れた彼女は、質素な田舎の庭のような雰囲気をこの部屋に求めた。
ベッドの長さが特に短く見えるのには理由がある。マリー・アントワネットの身長が154センチと小柄だったこともあるが、当時は完全に横たわらず、斜めにもたれかかるような姿勢で眠るのが一般的だったためでもある。体を完全に横たえる姿勢は、死んだ後にのみ取るものだという考えがあった。
ベッド脇の窓の向こうには白いドーム状の建物が見える。マリー・アントワネットがよく訪れた「愛の神殿」である。
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