ヴェルサイユ宮殿 · 17/78

パリ · 宮殿・各室

ルイ14世の愛妾たち

ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス

ヴェルサイユ宮殿
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この部屋には、ルイ14世の私的な家族、つまり正式な王妃とその間に生まれた子どもを除いた家族たちの肖像が展示されている。ルイ14世は公的には一度、私的には二度結婚しており、そのほかにも三人以上の愛人がいた。唯一正式な王妃であったのはマリー・テレーズ・ドートリッシュで、フランスとスペインの和平のための政略結婚であった。

しかしルイ14世は、愛妾や庶子たちの世話により多くの情熱を注いでいたと伝えられている。その愛妾の一人、モンテスパン夫人を描いた絵がこの部屋の中央に掛けられており、彼女がルイ14世との間にもうけた庶子たちと共にいる姿が描かれている。庶子とは、法的に有効な婚姻関係の外で生まれた子どもを指し、これはモンテスパンが正式な王妃ではなかったことを示している。それでも彼女の影響力は相当なもので、ルイ14世が外交上の決定を下したり貴族を統制したりする際、彼女の意見が反映されることが多かった。彼女の子どもたちも王位継承権こそなかったものの、王族として宮廷内での地位を享受していた。

モンテスパンの子どもたちの家庭教師を務めたのがマントノン夫人であり、彼女の肖像画もこの部屋に掛けられている。マントノンは犯罪者の娘として生まれ、貧しい幼少期を過ごした後、14歳で40代の男性と結婚したが、夫が早くに世を去ると修道院に入った。そこで貴族たちと交流を重ね、やがて家庭教師としてヴェルサイユ宮殿に迎え入れられる。その頃、モンテスパン夫人は激しい嫉妬心から、別の愛妾を毒殺したのではないかと疑われていた。そうした彼女の嫉妬に疲れ果てていたルイ14世の前に、マントノンが現れたのである。二人はついに秘密の結婚式まで挙げた。ルイ14世はマントノンを深く愛し、彼女と出会って以降は他の女性に目を向けることはなかったと言われるが、二人の間に子どもは生まれなかった。二人が恋に落ちた当時、マントノンはすでに40代後半だったからである。絵の中で彼女と共に描かれている子どもは、彼女の甥にあたる。

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