ヴェルサイユ宮殿 · 18/78

パリ · 宮殿・各室

ヨーロッパの覇権、ヴェルサイユ

ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス

ヴェルサイユ宮殿
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この部屋には、ルイ14世が政治的指導者にとどまらず、宗教的にも外交的にも完全な支配者であったことを示す絵画が展示されている。正面には、ナントの勅令の廃止を描いた寓意画が掛けられている。ルイ14世の祖父アンリ4世は、長く続いた宗教戦争を終わらせるためにプロテスタントを公認するナントの勅令を発布した。だが後に絶対権力を手にしたルイ14世は、一人の王、一つの法、一つの宗教を望んだため、この勅令を廃止し、プロテスタントを非合法とした。この絵画は、カトリックによって国家を統合した宗教的勝利を称えるために制作されたもので、右側には勝利したカトリックを象徴する天使と女神が、左側には闇へと落ちていくプロテスタントの姿が描かれている。実際にこの廃止によって、当時のフランスは数多くのプロテスタントの人材を失うことになった。

左の壁には、ルイ14世の栄光を称えるもう一つの寓意画がある。先に見たアンヌ・ドートリッシュの摂政を描いた寓意画と同様に、中央にはルイ14世を象徴する神が描かれ、その周りには月桂冠を授け、勝利を象徴するラッパを吹く天使や女神たちが配されている。その隣には、ヨーロッパ各地から大使たちが、当時ヨーロッパの中心であったフランスを訪れる様子を描いた絵画も掛けられている。

向かいの壁には、ダンジョー侯爵の肖像画がある。彼は30年以上にわたって日記をつけ続けた人物で、ルイ14世の側近であった彼の几帳面な記録のおかげで、王が誰と食事をしたか、誰に勲章を授けたかといったヴェルサイユ宮廷の生き生きとした日常が、今日まで伝えられている。

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