ヴェルサイユ宮殿 · 15/78

パリ · 宮殿・各室

ルイ14世の芸術と文化

ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス

ヴェルサイユ宮殿
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この部屋では、もう少し成長したルイ14世の姿を目にすることができる。身にまとう赤いストッキングは、当時の男性の装いにおける要となる要素であった。シルクや上質なウールといった高価な素材に、入手困難な赤い染料まで用いることで、富と地位を誇示したのである。幼い頃から本格的なバレエの訓練を受け、引き締まったバランスの良い脚を持っていたルイ14世は、体にぴったりと沿うストッキングでその脚を際立たせ、王としての力強さを視覚的に際立たせるファッション戦略をとっていた。

その傍らには、芸術と科学に囲まれたルイ14世の肖像画が円形の額縁に収められている。左側に描かれた楽器は当時の王室が主導した音楽の繁栄を、右側の天球儀や書物、コンパスは科学における成果を象徴している。兜と盾は知恵と戦争の女神アテナを思わせ、王の賢明な統治を表しており、床に置かれた果実は、ルイ14世のもとで人々が豊かな暮らしを享受するであろうという意味を込めている。

向かいの壁には、数多くの女性たちの肖像画が掛けられている。ルイ14世がヴェルサイユ宮殿を建てた理由のひとつは、貴族たちをここに集め、統制下に置くことにあった。人を引き寄せるには、空間の華やかさだけでは足りない。そこで彼は、この空間を若く美しい女性たちで満たし、より美しく演出しようとした。壁に掛けられた肖像画の主たちこそ、その女性たちである。こうして人々が集ったヴェルサイユ宮殿は、やがて社交の中心地となり、政治・経済・文化を支配する場へと発展していった。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より。撮影:Zairon(CC BY-SA 4.0)。

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