サント・シャペルをじっくり · 11/11

パリ · 建築

終末と完成の光、西のバラ窓

サント・シャペル · パリ, フランス

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礼拝堂を取り巻くステンドグラスが聖書の始まりと長い歴史を示しているのに対して、この巨大なバラ窓は、聖書の最後を飾る「ヨハネの黙示録」を表現しています。窓の中央では、口に剣をくわえたイエスが七つの金の燭台と七つの星に囲まれており、その左足もとには聖ヨハネがひれ伏しています。

ヨハネの黙示録をごく簡単に説明すると、世界の終末と審判が下された後にイエスが再び来て、神の国が始まるという預言を、ヨハネが書き記したものです。つまり、今の世界が終わり、新たに始まるという物語です。イエスが口にくわえている剣は本物の剣ではなく、イエスの権威と審判を象徴しています。その口から発せられる神の言葉が悪を裁き、罰するという意味です。窓には、神をまねる七つの頭を持つ竜を人々が崇めるほど堕落した世界が描かれ、中央下部では、死を象徴する白馬の騎士と、飢饉を象徴する秤を持った騎士が、災いの始まりを告げています。地震も表現されています。ヨハネはこうした啓示を、謙虚な姿勢、つまりひれ伏した姿勢で聞いているのです。

このバラ窓が西側にあることにも注目です。西は太陽が沈む方角です。日が沈んで今日が終わらなければ明日が来ないように、今の世界が終わってはじめて新しい世界が始まる、という意味にも読み取れる配置です。

このバラ窓は、周囲にある13世紀のステンドグラスから約250年後の、15世紀後半に作られました。もとのバラ窓が時を経て損傷したためです。250年後の技術が使われているだけに、ほかの窓よりも描写が細やかです。赤と青が中心のほかの窓に比べ、黄色も多く目を引きます。バラ窓が新しく作られた当時の国王、シャルル8世の紋章も見つかります。赤で示した部分が、ヴァロワ家のシャルル8世の王室の紋章で、彼もルイ9世と同じように、この場所に自らの痕跡を残したかったのでしょう。

こうして聖書の最後の物語をもって、サント・シャペルのツアーは幕を閉じます。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より。撮影:Thomon(CC BY-SA 4.0 / CC0)。

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