パリ · 建築
上部礼拝堂、光に包まれた空間
サント・シャペル · パリ, フランス
外観や狭い階段からは想像もつかない驚きが、ここに広がっています。まず目に飛び込んでくるのは、四方を取り囲む巨大なステンドグラスです。数千もの小さなガラス片が青と赤の光を放ち、その強さは時間や雲の動きに合わせて刻々と変化します。空間全体が現実のものとは思えないような雰囲気に包まれます。外から見た黒っぽい窓とは、まったく違う表情です。
外側に大きく張り出した分厚い控え壁がこの高い空間を支えているからこそ、壁全体をステンドグラスだけで埋めることができたのです。
もうひとつの技術は、窓の間を支える柱に隠されています。この柱は、細い柱7本を束ねた形をしており、太い柱1本よりもほっそりと見える錯覚を生みます。おかげで、ステンドグラスがより広い面積を占めているように感じられるのです。
柱の下の彫像はイエスの十二使徒で、それぞれの柱に配置され、空間をぐるりと取り囲んでいます。柱が実際に建物を支えているとすれば、使徒たちは精神的に礼拝堂を支えているといえるでしょう。その隣には、壁の間に44の四つ葉模様があり、聖人や使徒たちが遂げた殉教の場面が細やかに刻まれています。華やかさの中に、尊い信仰の歴史が息づいています。
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