パリ · 彫刻
石から人へ — 『人間とその思想』
ロダン美術館 · パリ, フランス
『人間とその思想』は、『地獄の門』のために作られた二人の人物から成る彫刻だ。正面から見ると一人しか見えないが、横から見るともう一人の胴体が現れる。
よく見ると、男性は下半身が、女性は上半身が石のまま残っている。これは冷たく生命のない石が、温かい血の通った生命体へと変化していく過程を表現するための設定だ。ギリシャ神話のピグマリオンの物語を思い起こさせる。自分が作った彫像をあまりに愛しすぎて神に懇願し、その彫像を人間に変えてもらったという、あの物語である。
この彫刻とよく似た作品に『永遠の偶像』があるが、この彫刻をもう少し仕上げれば、そのまま『永遠の偶像』だと言われても信じてしまうほど、両者はよく似ている。
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