パリ · 彫刻
三つの彫刻を一つに、『二人のイブとうずくまる女』
ロダン美術館 · パリ, フランス
1890年代に入ると、ロダンは『地獄の門』を制作する過程で作った複数の彫刻を組み合わせて、新たな作品を生み出すようになった。これが可能だったのは、彫刻の型を保存していたからだ。彫刻家の中には複製品が作られるのを防ぐためにわざと型を壊す者もいたが、ロダンは型をそのまま保管しながら制作していたため、複数の彫刻を自由に組み合わせることができた。『二人のイブとうずくまる女』もそうして生まれた作品だ。
この彫刻は三つの作品を組み合わせて作られている。前方の二つの像は、もともと『地獄の門』の両脇に立てるためにロダンが彫った二体のイブ像を組み合わせたもので、後方のイブ像の上に置かれている像は『うずくまる女』という別の作品である。
左側には一本の木が立っているが、これは善悪の知識の木を象徴している。禁断の果実を食べたイブは自分が裸であることに気づき、恥ずかしさを感じるようになるが、彫刻の中のイブの姿にもその恥じらいがそのまま表れている。イブの上でうずくまっている女性も同じ理由で、禁断の果実を食べたあと自分の裸体に気づき、身を縮めた姿を表現したものだ。
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