パリ · 彫刻
決して満たされない壺の前に崩れ落ちる、『ダナイド』
ロダン美術館 · パリ, フランス
『ダナイド』はギリシャ神話に登場する人物だ。父の命令で結婚式の日に夫を殺害した罪により、彼女は底のない壺に永遠に水を満たし続けるという罰を受ける。何度水を注いでも決して満たされることのない壺を前に、この作業が永遠に終わらないと悟ったダナイドは、ついに力尽きて崩れ落ちてしまう。ロダンは、そのように崩れ落ちたダナイドの姿を彫刻として表現した。
この作品を通してロダンは、ダナイドの絶望と、意味のない課題がもたらす虚しさを表現しようとした。背筋から髪へと続く首筋の繊細な曲線、そして壺から流れ出る水と髪が絡み合うかのような表現力は、ロダンがなぜ当代随一の彫刻家と呼ばれたのかを物語っている。
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