パリ · 彫刻
手と顔から先に練習した、『カレーの市民』習作ケース
ロダン美術館 · パリ, フランス
この四角いケースの中には、ロダンが『カレーの市民』を制作するために研究用として作った彫刻が集められている。ロダンはこの作品に登場する人物たちの手と頭を体とは別に先に作っていたのだが、単なる研究用の習作にしては完成度がかなり高い。
顔の彫刻を見ると、それぞれの人物の年齢や性格に応じて、死刑宣告を前にした人が味わうであろう様々な感情を表現しようとした跡が見て取れる。手だけを切り離した彫刻からも、不安や自らの犠牲を静かに受け入れるような雰囲気を込めようとした様々な試みが確認できる。『カレーの市民』の完成作はロダン美術館の庭園でより詳しく見ることができる。
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