パリ · 絵画
「キュビスム」という名前の由来
ピカソ美術館 · パリ, フランス
《二人の人物のいる風景》は、先ほどお話ししたキュビスムの雰囲気が色濃く漂う作品です。では、なぜ「キュビスム」という名前がついたのでしょうか。その理由を説明するために、ピカソの作品ではない、よく似た絵をひとつご紹介します。ピカソとともにキュビスムを発展させたジョルジュ・ブラックの《レスタックの家》です。
この作品を見ると、家々がまるでキューブ(立方体)のようです。この作品は1908年のサロン・ドートンヌ(秋のサロン)に出品されましたが、審査員だったアンリ・マティスも同じように感じたのか、「実に奇妙なキューブだ」と評したといいます。その後、批評家のルイ・ヴォーセルも、ブラックの作品を見て「奇妙な立方体」という言葉を何度か使いました。こうして、立体主義、すなわちキュビスムという名が生まれたのです。
キューブのような形でありながら、写実的な風景に比べると、むしろ躍動感が感じられることもあります。こうして、キュビスムという様式が誕生しました。ブラックの《レスタックの家》を覚えておいて、《二人の人物のいる風景》とあわせてご覧ください。
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