パリ · 絵画
マネを描き直す
ピカソ美術館 · パリ, フランス
『草上の昼食 ― マネ作品の再解釈(Le Déjeuner sur l'herbe (d'après Manet))』は、ピカソがジャクリーヌ・ロックとともにラ・カリフォルニの別荘に滞在していた頃に描いた作品です。マネの作品をピカソ独自の方法で解釈した一枚で、原作であるマネの『草上の昼食』と見比べてみると面白いでしょう。
ピカソは、幼い頃から青年期、そして晩年に至るまで、絵を探究するやり方が一貫していたといわれます。パリに出てきたばかりで、無名時代を乗り越えようとしていた頃も同じでした。パリの美術館を片っ端から巡り、ほかの芸術家たちの作品を模写しながら、どの潮流が誰によってどう発展しているのか、自分なりに流れをつかんでいったのです。実際に、ドラクロワの『アルジェの女たち』を15点、ベラスケスの『ラス・メニーナス(女官たち)』を44点、そして今ご覧のマネの『草上の昼食』を27点描くなど、過去の名画の再解釈に粘り強く取り組みました。高齢になっても探究心を失わず、先人たちの作品を描き続けては、自分なりの形で生まれ変わらせたのです。この作品も、そのひとつです。
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