パリの劇場と公演 · 12/16

パリ · 街歩き

パリの大型コンサート会場4選

パリ · パリ, フランス

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パリにある大規模なコンサート会場を、いくつかご紹介します。

パリ・ラ・デファンス・アリーナ(Paris La Défense Arena)は、パリの西の外れ、ナンテール地区にあります。エッフェル塔から公共交通機関で約40分、ヨーロッパ最大級の屋内ホールです。イベントに合わせて座席数や配置を変えられる造りで、ラグビー・スタジアムモードでは1万5,000人、コンサートモードでは最大4万人を収容できるそうです。2017年のこけら落とし公演を飾ったローリング・ストーンズを皮切りに、国内外の著名なスターがステージに立ってきました。筆者はここで、久石譲の指揮によるライブオーケストラがジブリ作品の音楽を奏でるシンフォニーコンサートを観ました。LEDスクリーンや照明、ときおり加わるパフォーマンスに包まれ、公演のあいだじゅう夢の中にいるようでした。特に大好きな『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』の曲が流れた瞬間は、鳥肌が立ちました。

スタッド・ド・フランス(Stade de France)は、フランスのナショナルスタジアムです。パリの北、サン=ドニ地区にあり、エッフェル塔から公共交通機関で約45分かかります。収容人数は約8万人、フランス最大の屋外競技場で、1998年のFIFAワールドカップに向けて建設されました。フランスがブラジルを3対0で破ったワールドカップ決勝の舞台となった、フランス人にとって歴史的な場所です。2024年パリ五輪・パラリンピックでは主要競技の会場となり、閉会式も行われました。筆者もここで五輪の閉会式を観戦しました。ハリウッド俳優のトム・クルーズがスタジアムの屋根の端からロープで降りてきて、バイクで中央へ向かう演出が印象に残っています。

フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)は、ラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)にある複合文化施設で、パリ北東部のランドマークです。きらめくアルミニウムでできた螺旋状の外観は、銀色の羽をまとった鳥にも、うねる波にも見えます。設計を手がけたのは、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞したジャン・ヌーヴェルです。ホール内は、音響を追求してヴィンヤード(ぶどう畑)型の客席配置になっています。ぶどう畑にぶどうの木が整然と並ぶように、客席がステージを取り囲む形のため、音が自然に広がり、ステージの音がどの席にも均等に届きます。魅力は公演だけではありません。「音楽を聴き、見て、学び、発見し、実践すること」が、フィルハーモニー・ド・パリの目標であり理念だそうで、音楽をテーマにした展示や体験スペースが数多く用意されています。筆者はここで、フランス初のメタル音楽の歴史と文化を扱った展覧会を観たことがあります。クラシックのコンサートホールにつながる場所で出会うメタル展は、いっそう新鮮で楽しいものでした。

1893年に開業したオランピア(Olympia)は、パリで最も有名で歴史あるコンサートホールのひとつです。エディット・ピアフ、ビートルズ、マイケル・ジャクソンなど、時代を超えた伝説的なスターたちが立ってきた舞台で、なかでもエディット・ピアフとは深い縁があります。1961年、経営難に陥ったオランピアを助けるため、ピアフが体調がすぐれないなか立ち上がった、という逸話が伝わっています。3か月連続でオランピアのステージに立ち、そのうち一部は無料公演だったそうです。オランピアでは今もさまざまなジャンルの公演が開かれています。筆者はライブ音楽つきのマジックショーを観たことがあり、クラシカルで優雅な雰囲気が印象に残っています。訪れた際は、劇場のシンボルである赤いネオンサイン「OLYMPIA」の前での記念撮影もお忘れなく。

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