パリ · 街歩き
移動しながら聴くお話――ノートルダムを振り返って
パリ · パリ, フランス
シェイクスピア・アンド・カンパニー書店へ向かう道すがら、横断歩道を渡る前に橋の上から振り返ると、ノートルダムの南側のバラ窓が見えます。2019年の火災でもバラ窓が焼け残ったのは本当に幸いでした。第二次世界大戦中、ドイツ軍が窓を爆撃する恐れがあったため、戦争の間は窓を取り外しておき、戦後にあらためてはめ直したと伝えられています。
パリを舞台にした映画『ビフォア・サンセット』では、主人公のジェシーがノートルダム大聖堂を見ながら、セリーヌにこんな話を聞かせます。「ドイツ軍がパリを占領していて、撤退するときにノートルダムを破壊しようとしたんだって。それで一人の兵士を残して、爆破スイッチを押すよう命令した。でもその兵士は、どうしても押せなかったんだ。あの美しさに酔いしれてしまってね」。セリーヌが本当なのかと尋ねると、ジェシーは「さあ、ただの話だよ」と答えます。事実かどうかは分かりませんが、ノートルダムの美しさがどれほどのものかをうかがわせるエピソードです。
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