パリ · 街歩き
マルセル・エイメ広場――壁抜け男
パリ · パリ, フランス
ラパン・アジルからサン=ヴァンサン通りに沿ってもう少し歩くと、マルセル・エイメ広場に出ます。何もなさそうで通り過ぎてしまいそうな広場ですが、よく見ると、とてもユニークな彫像が一つ見つかります。「壁抜け男」の像です。
『壁抜け男』は、舞台化もされた有名な物語です。ある日、壁をすり抜ける能力を手に入れた男が、その力でいたずらを重ねるうちに起こる出来事を描いた作品で、想像力あふれる小説らしく楽しい要素がたくさんありますが、よく味わうとかなり切ない物語でもあります。作者は、広場の名前からもわかるとおり、マルセル・エイメ。小説家であり劇作家でもあり、20世紀を代表する短編の名手と称されています。
この場所に壁抜け男の像があるのは、ここがマルセル・エイメの暮らした家のあった場所だからです。彼はここで暮らし、生涯を閉じました。その人をしのんで、俳優のジャン・マレが像を作ったと伝えられています。小説の結末のように壁を抜けようとして出られなくなり消えていく姿なのか、それとも壁を抜けてちょうど姿を現したところなのか――想像力をかき立てられる像の前で、記念写真を撮ってみましょう。
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