パリの教会めぐり · 5/33

パリ · 建築

パリのロマンを味わう:ピクニックとエッフェル塔

パリ · パリ, フランス

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**パリのピクニックのヒント**

チュイルリー庭園やリュクサンブール公園の緑色のイス、芝生にごろりと寝転ぶパリジャンたち。パリといえば、やはりロマンを思い浮かべます。たくさんの場所を精力的に回る旅もいいものですが、パリジャンのようにしばし腰を下ろして過ごした時間のほうが、あとあとまで思い出に残ることもあります。ロマンのパリを楽しむ方法は2つあります。ひとつは、[旅行前に聴く:ユネスコ世界遺産を楽しむヒント]でご紹介した遊覧船。もうひとつが、このツアーの途中、リュクサンブール公園で楽しむピクニックです。

パリには、エッフェル塔の前のシャン・ド・マルス公園、宮殿の庭園だったチュイルリー庭園、リュクサンブール公園、ヴォージュ広場など、ピクニックにぴったりの場所がたくさんあります。近くのブーランジェリーでクロワッサンやサンドイッチを、ピエール・エルメでマカロンなどのデザートを買い、ワインとフルーツを添えて、午後のひとときを過ごしてみましょう。フルーツは、通りにある緑色の小さな果物店で買い、公園の水飲み場で洗って食べるのがおすすめです。値段はスーパーより少し高めですが、ずっとおいしいのでここで買いましょう。エッフェル塔前のシャン・ド・マルス公園には、スナップ撮影とともにピクニックボックスを用意してくれる業者もあります。ピクニックマットや使い捨ての食器、ワイングラスは、カルフールやモノプリといった現地のスーパーで買えます。

マットを敷ける場所が決まっている公園もあります。敷けない場合は、公園の緑色のイスやベンチを利用しましょう。ワインに寛容なパリですが、飲むのはグラス1杯だけにしてください。それ以外のお酒は認められないことがあります。ワインを飲むなら、小さなワインオープナーを持っていくと安心です。

**ピクニックにおすすめの公園**

リュクサンブール公園とサン・ジェルマン・デ・プレ教会の中庭はツアーの中で別途ご紹介するので、まずはチュイルリー庭園からです。

・**チュイルリー庭園**:ヴェルサイユ宮殿の庭園を設計した人物が手がけた庭園です。ルーヴル美術館の前後に訪れる人が多く、ルーヴル美術館、オランジュリー美術館、コンコルド広場がこの庭園でつながっています。あちこちに噴水や小さな池、彫像があり、小さな野外美術館のようです。ピクニックや散歩にも、ルーヴルを背景にした写真撮影にも最適で、メリーゴーランドもあります。芝生への立ち入りが禁止されている場所が多いので、入る前に看板を確認しましょう。 ・**シュリー館の庭園**:読書にぴったりの場所として知られています。もとは貴族の邸宅で、建物自体が美しく、写真撮影にも向いています。現在は、9月の「ヨーロッパ文化遺産の日」のイベント時を除き、庭園と中庭だけが公開されています。中庭のベンチで、本を1冊、音楽を1曲楽しむのにぴったりです。ヨーロッパ文化遺産の日については、リュクサンブール公園の回で改めてご紹介します。 ・**ヴォージュ広場**:シュリー館とヴィクトル・ユゴーの家のあいだにある小さな広場で、レジャーシートを広げてピクニックするのに向いています。周りにはカフェやブティックが多く、左右対称の赤レンガの建物に囲まれて、のんびりした雰囲気に包まれています。午前中に行くと、よりゆったり過ごせます。 ・**シャン・ド・マルス公園**:目の前にエッフェル塔がそびえ、最もパリらしい写真が撮れる場所です。エッフェル塔は西側にあるので、夕暮れ時は特にロマンチックで美しく見えます。芝生が非常に広いので、いつ行っても座る場所はあります。 ・**パレ・ロワイヤル**:リシュリュー枢機卿が建設し、ルイ13世の時代には宮殿として使われ、ルイ14世も幼少期をここで過ごしました。裕福な上流階級が集まったことで商業が発展し、庭園と建物を囲む列柱の回廊に、ギャラリーや高級店が軒を連ねるようになりました。庭園は古典的なフランス式です。近年は、チェス盤のように見えるビュランの円柱が写真映えすると人気を集めています。ヴィクトル・ユゴーもここを散歩しながら多くのインスピレーションを得たといわれます。回廊の中のお店で素敵なポストカードを買い、公園に座って書いて送ってみませんか。旅が終わり、忘れかけたころに届くパリの思い出は、きっと大きな喜びになります。

**エッフェル塔の撮影スポット**

エッフェル塔は、パリはもちろん、フランスの象徴ともいえるランドマークです。パリ万国博覧会のために、建築家ギュスターヴ・エッフェルが設計・建設しました。建設中は終始反対に遭い、パリ市は当初の約束と異なり、建設費の一部しか出しませんでした。その代わり、エッフェルが費用を負担し、一定期間は入場料を受け取る条件になったのです。パリの人々は怪物だと嘲笑し続けましたが、万博では文字どおり大成功を収めました。その後も何度か批判にさらされ、撤去の危機を迎えましたが、ラジオの電波の送受信塔として使われるなどして危機を乗り越え、今では毎日眺めても飽きないパリの象徴となりました。何度も修理や補修を重ねてきましたが、安全上の理由から近いうちに登れなくなるかもしれないという話も出ています。

当時のパリの人々がどれほどエッフェル塔を嫌っていたかを物語る逸話もあります。作家のモーパッサンは、食事の約束をすべてエッフェル塔のレストランで入れていたそうです。パリでそこだけがエッフェル塔の見えない場所だからです。エッフェル塔は常に混雑していて、スリの温床です。スリがあまりに横行しているのに警察が消極的だったため、エッフェル塔の職員がストライキを起こしたほどだといいます。

エッフェル塔を最もよく眺められる場所は次のとおりです。 ・**トロカデロ広場**:セーヌ川を挟んでシャン・ド・マルス公園と向かい合う場所です。高い位置からパリの街並みとエッフェル塔を一緒に収められる、伝統的な撮影スポットで、階段で撮る写真が特に有名です。人のいない写真が欲しければ、夜明け前後の時間帯しかありません。スリや詐欺師、客引きの商人が多いので、くれぐれもご注意ください。 ・**エトワール凱旋門**:エッフェル塔だけでなく、放射状に延びる道を含むパリ全体を見渡せます。 ・**モンマルトルのサクレ・クール大聖堂のドーム**:パリ一帯が一望でき、エッフェル塔の眺めもすばらしいです。 ・そのほか、オテル・ド・ラ・マリーヌのバルコニー、バルザックの家、ロダン美術館、パリ市立近代美術館などからも眺められます。 ・スナップ写真家に人気のカモエン通り(Avenue de Camoëns)や、エッフェル塔のすぐ横にあるユニヴェルシテ通り(Rue de l'Université)でも、素敵なエッフェル塔が撮れます。

**エッフェル塔が見えるパリの橋**

・**ポン・ヌフ**:パリでもっとも有名な橋です。名前は「新しい橋」ですが、実はパリで最も古い橋で、初めて歩道が設けられた橋でもあります。シテ島の西端にあります。橋の下に降りれば、シテ島の先端からエッフェル塔を眺めながら夕日を見られますが、狭くて混み合い、においもあるため、おすすめはしません。 ・**ポン・デ・ザール**:ルーヴル美術館とフランス学士院のあいだにある歩行者専用の橋です。かつては恋人たちが南京錠をかける橋として有名でしたが、安全上の理由からすべて撤去され、かけられないようになりました。エッフェル塔とセーヌ川をゆっくり楽しむのに向いています。 ・**ポン・ロワイヤル**:ルーヴル美術館やチュイルリー庭園とつながる、古典的なデザインで知られる橋のひとつです。 ・**アレクサンドル3世橋**:パリで最も美しい橋のひとつとされ、アンヴァリッドとあわせて見るのがおすすめです。昼より、明かりのともる夜のほうが美しい橋です。華やかな彫刻と金箔の装飾、独特で優雅な街灯の形がエッフェル塔との写真映えにぴったりです。 ・**アルマ橋**:アルマの戦いを記念して造られた橋で、イギリスのダイアナ元皇太子妃の追悼の場所としても有名ですが、私たちにはバトー・ムーシュの船着き場がある橋としてのほうがなじみ深いでしょう。 ・**イエナ橋**:エッフェル塔、シャン・ド・マルス公園、トロカデロ広場をつなぐ橋で、エッフェル塔の下を通ります。パリの美しいスカイラインやシャイヨ宮をはじめ、さまざまなランドマークを眺められます。 ・**ビル・アケム橋**:二層構造の橋で、上を地下鉄が、下を人と車が通ります。ある映画に登場し、独特な鉄骨構造から「ドクロ橋」とも呼ばれています。夜にライトアップされたエッフェル塔と一緒に写真を撮る場所として人気が高まっています。色とりどりの風船を持って撮ると素敵です。 ・**グルネル橋**:自由の女神像がある島にかかる橋です。エッフェル塔がよく見えて観光客が少ない場所をお探しなら、ここがおすすめです。この島の自由の女神像は、アメリカ・ニューヨークにある原型を約4分の1に縮小した複製で、パリ、そして自由の象徴です。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より。撮影:Jami430、Olga Khomitsevich、Diliff(CC BY-SA 3.0 / CC BY-SA 4.0 / CC BY 2.0)。