パリ · 建築
1830年七月革命と1848年二月革命の犠牲者の記念プレート
パンテオン · パリ, フランス
両側に、びっしりと名前が刻まれた板が見えます。右側の2枚の記念プレートの間には、「彼らの理想を守るために、1830年と1848年に起きた革命の犠牲者をたたえて」と記されています。この記念プレートは、1830年と1848年にフランスで起きた革命で犠牲となった人々を記憶するため、名前を刻んだものです。
1830年の七月革命は、市民の自由を抑えつけた国王シャルル10世を引きずり下ろそうと、多くの人々が街頭に出て戦った革命です。フランス革命のあとも、なぜ王の権力が強かったのかと不思議に思う方もいるでしょう。フランス革命後も、共和政は完全には定着しませんでした。ナポレオンがクーデターを起こし、周辺のヨーロッパ諸国の王政がフランス共和国に干渉するなど、さまざまな理由が重なって王政が復活したのです。
七月革命の前、周辺の王政国家はフランスの内政に干渉し、フランス王を復位させました。フランス革命の精神が自国に広がって自分たちの王政に影響を及ぼし、権力が崩れることを恐れて講じた措置でした。こうして復活した王政のもとで兄ルイ18世の後を継いで即位したシャルル10世が市民の自由を抑えつけると、1830年7月、パリの市民たちが再び立ち上がりました。
1848年には、産業化や疫病で疲弊した労働者たちが、自分たちの声を届けるために選挙権を求めてデモを起こしました。これが1848年の二月革命です。このように、自由と権利のために戦って犠牲になった人々をたたえるため、この記念プレートが設置されました。

