パリ · 建築
「氷河のロトンド」
オペラ・ガルニエ · パリ, フランス
ここは「氷河のロトンド(Rotonde du Glacier)」です。名前の「グラシエ(glacier)」は、ここでは氷河ではなく、アイスクリームや冷たい飲み物を売る人を意味するフランス語です。ロトンドとは円形の屋根の下にあるホールのことで、かつて観客はここで軽食やお茶を楽しんだそうです。正面の壁には、お茶やお菓子をテーマにしたタペストリーが掛けられています。タペストリーとは、色の異なる糸を織り込んで絵を表現する壁掛けの工芸品です。桃やお茶などを手にした女性たちや、狩りや釣りをする女性たちの姿が描かれています。
天井には、フランスの画家ジョルジュ・ジュール・ヴィクトール・クレランによる、バッカス祭を描いた作品があります。バッカスは酒の神で、バッカス祭は彼を崇めながら皆でワインを飲み、踊り、歌う祭りでした。絵の中では、タンバリンを持った天使たちが楽器を奏でながら踊っています。
タペストリーも天井画も、ここが観客が軽食やお酒を楽しむ場所だったことによく合った内容で飾られています。
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