オペラ・ガルニエ · 12/33

パリ · 建築

『オペラ座の怪人』を予習しよう

オペラ・ガルニエ · パリ, フランス

オペラ・ガルニエ
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オペラ・ガルニエは、小説『オペラ座の怪人』の舞台として知られる場所です。原作は小説ですが、映画やミュージカルのほうに親しみのある方も多いでしょう。特に「The Phantom of the Opera」や「Think of Me」といった楽曲は、知らない人はいないといってもいいほど有名なナンバーです。

映画とミュージカルの原作である小説『オペラ座の怪人』は、フランスの推理小説作家ガストン・ルルーが1910年に発表しました。弁護士出身の記者だったルルーは、『シャーロック・ホームズ』の作者であるイギリスの作家コナン・ドイルや、『オリバー・ツイスト』の作者チャールズ・ディケンズの影響を受け、1904年に最初の心理小説を発表。その後も心理、推理、探偵ものの小説を書き続け、その一つが『オペラ座の怪人』です。ルルーは、オペラ・ガルニエで男性の遺体が見つかったという記事を目にし、この劇場にまつわる不気味で謎めいた出来事の数々を思い浮かべながら着想を得て、執筆を始めたといいます。そのため、小説のあちこちに、オペラ・ガルニエの実在の場所の特徴が描かれています。ツアーでは、そうした点をひとつずつご紹介します。該当する内容を含むトラックのタイトルには仮面の絵文字(🎭)を付けていますので、ぜひ注目して聴いてください。

見学の前に、映画か小説に触れておくのがおすすめですが、時間のない方のために、あらすじを簡単にご紹介します。場面ごとのミュージカル・舞台映像のリンクは、スクリプト下部の「もっと知る」に掲載しています。以下はネタバレを含みますので、ご自身で読む、あるいは観る予定の方は、ここまでにしておきましょう。

パリのあるオペラ劇場に、幽霊が出るという噂が広まります。その正体は、劇場の地下に隠れ住む天才音楽家エリックでした。エリックは幼い頃から異様な顔のせいで仮面をつけて身を隠して暮らし、劇場の支配人たちを脅して地下に住みついていました。やがて支配人が交代すると、エリックは「オペラ座の怪人」の名で、新しい支配人たちに約100項目の要求を記した契約書を送ります。5番ボックス席を空けること、毎月お金を払うことなどが書かれていました。新しい支配人たちはいたずらの手紙だと一笑に付します。すると、エリックはその罰として、舞台監督を殺害し、オペラ歌手に公演を台無しにさせ、さらにシャンデリアを落下させる事故を起こします。

一方、エリックは、オペラ歌手のクリスティーヌに恋をします。天賦の音楽の才を持つエリックは、姿を隠したままクリスティーヌに音楽のレッスンをし、彼女は、亡き父が遣わした音楽の天使だと信じてレッスンを受けていました。やがてクリスティーヌは、音楽の天使ではなくエリックの存在を知ります。ゴンドラに乗って地下の湖を渡り、エリックの隠れ家を訪れた彼女は、彼の仮面を外して本当の顔まで見てしまいます。激怒するエリックを恐れたクリスティーヌは、恋人のラウルにすべてを打ち明け、二人は一緒にエリックから逃げる計画を立てます。

ところが、クリスティーヌがラウルに話す内容をエリックが聞いてしまい、公演中のクリスティーヌをさらってしまいます。ラウルは恋人を捜して劇場をくまなく歩き回り、地下の湖までたどり着きますが、エリックの仕掛けた罠にはまります。ラウルが罠にかかっている間に、エリックは劇場の地下に火薬を仕掛け、クリスティーヌに「自分と結婚するか、大勢の人を死なせるか、どちらかを選べ」と迫ります。クリスティーヌはやむなく、エリックと結婚すると答えます。クリスティーヌがラウルのために身を捧げ、心から自分に同情してくれる姿を見たエリックは、ラウルとクリスティーヌを解放します。しばらくして、エリックの死亡を告げる訃報が新聞に載り、物語は幕を閉じます。

このあらすじを頭に入れておけば、ツアーの中で、ガストン・ルルーが着想を得た場所をひとつずつ確かめながら歩くことができます。

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作品の前で、 再生するだけ。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より(Public domain)。

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