オルセー美術館 · 41/82

パリ · 絵画

筆を手に縛りつけて描いた絵、ルノワール『水浴する女性たち』

オルセー美術館 · パリ, フランス

オルセー美術館
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ルノワールの後期作品に属するこの絵には、面白いどんでん返しが一つある。絵の中央にいる二人の女性は水浴びをしているのではなく、ただ野原に横たわっているだけで、実際に水に浸かっている三人の女性は右奥の池のほとりに小さく描かれている。それでもタイトルは『水浴する女性たち』だ。

ルノワールは画家生活の初期には女性の裸体にほとんど関心がなかったが、後期になるにつれ裸体を好んで描くようになり、数多くの作品を残した。この絵もその流れの中にある作品だ。中央の二人の女性は豊満な体つきで描かれているが、これはルノワールが痩せた体より豊満な体を好んだという個人的な嗜好がそのまま反映された結果である。

画風もまた著しく異なって見える。この絵を描いた当時、ルノワールはリウマチ性関節炎を患っており筆をまともに握ることができず、結局紐で手に筆を縛りつけて制作しなければならなかった。そのため繊細な筆遣いの代わりに、キャンバスに絵の具を押しつけるように描く方式となり、背景や人物の輪郭線がぼんやりと表現されている。これは先に見た『ピアノを弾く少女たち』でも確認したように、もはや典型的な印象派らしさを見出すことのできない画風である。

印象派を代表する画家でありながら、絶えずその枠から抜け出そうとしたルノワールの変身を最も鮮明に示す作品が、まさにこの『水浴する女性たち』である。

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