パリ · 絵画
同じ海、異なる光 — モネ『エトルタの荒れた海』
オルセー美術館 · パリ, フランス
タイトルの通り、荒々しく波立つ海を描いたモネの作品である。モネは同じ場所であっても刻一刻と変化する光によってまったく異なる印象を残すことに着目し、一つの題材を繰り返し描く連作をよく手がけた。エトルタを描いた作品も複数残されているが、この作品は曇り空で光が乏しかった瞬間を捉えたもので、全体的に暗い雰囲気を帯びている。
エトルタはモネだけでなく、多くの画家に着想を与えた場所であり、先ほど見たクールベのエトルタの絵と比較してみるのも興味深い。写実主義の画家らしく、クールベがより写実的な描写に力を注いだのに対し、モネは瞬間の光と雰囲気を捉えることに力を注いだという違いが感じられる。
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