オルセー美術館 · 1/82

パリ · 絵画

駅から美術館へ、オルセーの百年

オルセー美術館 · パリ, フランス

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オルセー美術館が建つこの場所には、もともと1804年に建てられたオルセー宮があった。会計検査院とフランス最高行政裁判所として使われていたこの建物は、1871年のパリ・コミューンの蜂起の際に火災で焼失し、その後20年ほど空き地のまま放置されていた。

この土地を買い取ったオルレアン鉄道会社は、1900年のパリ万国博覧会を前にここに駅を建てることを決める。当時の万博は世界中が注目する一大祭典で、多くの来場者がパリに押し寄せると見込まれていた。鉄道会社は来場者がパリ中心部まで快適に移動できるよう駅を建設し、あわせて宿泊できるよう370室規模のオルセー・ホテルも併設した。1898年春から約2年の工事を経て完成したオルセー駅は、蒸気や煙を出さない列車のおかげで天井をガラス張りにすることができた、当時もっとも近代的で美しい駅だった。

しかし列車が次第に大型化するにつれ、オルセー駅の小さなプラットホームでは対応しきれなくなり、39年間の運行を経て駅としての役割に幕を下ろすことになる。その後しばらくは収容所や映画の撮影地などとして使われたが、はっきりとした用途を見出せないまま放置同然の状態が続いた。

転機となったのは、フランソワ・ミッテラン大統領が推進した「グラン・プロジェ」だった。パリを再び文化の中心地にするためのこの大規模建設計画を通じて、既存の建物の外観をそのまま残しつつ内部だけを新しく仕立て直す形で、1986年にオルセー美術館が誕生した。駅ならではの広々とした空間感と豊かな採光は、今も館内でそのまま感じ取ることができる。

ただし、今私たちが目にしている姿は、1986年の開館当時のままではない。駅舎を改装したため動線が使いにくく、美術館として改善すべき点が多くあったため、2009年と2013年の二度にわたる追加リモデリングを経て、現在の姿が完成した。

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