オランジュリー美術館 · 65/122

パリ · 絵画

マティス《ヴァイオリンを持つ女性》

オランジュリー美術館 · パリ, フランス

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この作品は、アンリ・マティスが描いた《ヴァイオリンを持つ女性》です。一人の女性が膝の上にヴァイオリンを乗せて座っている姿で、マティスがフランスのニースで活動していた時期の特徴がよく表れています。背景に見える青い円形模様のムーア風装飾は、当時のマティス作品によく登場する要素です。

音楽を、とりわけヴァイオリンを愛したマティスは、ニースで暮らしていた間、毎日ヴァイオリンを練習していたと伝えられています。ヴァイオリンを題材にした彼の他の作品にも、そうした愛着がうかがえます。

構成の面でも興味深い点があります。マティスは直線と曲線を調和させ、独特のバランスを生み出しました。女性の縞模様の服やテーブルの脚といった部分には直線を用いて安定感を与え、背景のムーア風装飾は丸みを帯びた曲線で描いて温かみを添えています。直線だけでは冷たく、曲線だけでは頼りなく感じられるところを、この二つを適切に組み合わせることで、バランスがとれていながらも温かみのある絵に仕上げています。

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