パリ · 絵画
ピカソ『少年と少女』
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
ここでご紹介する作品は、ピカソが1906年に描いた『少年と少女』である。正面を向いて裸で立つ少年の傍らで、少女はまともに彼を見られず、恥ずかしそうに顔をそむけている。ピカソはこの絵の中で、思春期の少年少女が性に目覚める瞬間をそれとなく表現した。
ピカソのバラ色の時代に属するこの作品は、描かれた1906年という時期において特別な意味を持つ。この時期はピカソの芸術世界に変化が起きていた頃で、1905年のフェルナンド・オリヴィエとの出会いと深く結びついている。ピカソは1906年の夏、彼女とともにカタルーニャ北部の小さな村ゴソルで過ごしながらこの絵を完成させた。フェルナンドは後に、ピカソには故郷の情趣が必要であり、ゴソルは彼に完璧なインスピレーションを与えたと振り返っている。そこで過ごした穏やかな時間はピカソに新たな視点をもたらし、彼は素朴な農民たちをモデルに、何の演出もない自然な裸の少年と少女を、まるで彫像のように表現した。ここからは、当時ピカソがデッサンと古典主義へと回帰しようとしていた動きを読み取ることができる。
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