パリ · 絵画
モディリアーニ『赤毛の少女』
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
この作品は、モディリアーニが1915年頃に描いた『赤毛の少女』である。この時期はモディリアーニが彫刻をやめ、本格的に絵画に打ち込んでいた頃で、少女の顔や首が彫刻のように単純で滑らかに表現されているのも、そのことと無関係ではない。少女の顔にはどこか仮面のような印象があり、これは当時モディリアーニが影響を受けていたアフリカ彫刻に由来すると見ることができる。
よく見ると、両目の大きさや位置が左右で異なり、顔も正面を向いているようでいて少し傾いており、耳も片側しか見えない。完璧な対称や単一の視点にこだわらず、わずかな不均衡を与えたこの表現が、絵に独特の緊張感を生み出している。背景に使われた幾何学的な色面には、当時パリで流行していたキュビスムの名残が感じられ、モディリアーニもまたキュビスムを研究していたことがうかがえる。
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