パリ · 絵画
モディリアーニ『ポール・ギヨームの肖像』
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
ご覧いただいている作品は、モディリアーニが1915年に描いた『ポール・ギヨーム』の肖像画である。ポール・ギヨームは、経済的に苦しんでいたモディリアーニを大きく支えてくれた友人であり、美術商でもあった。それだけに、この絵にはモディリアーニの愛情が感じられる。
ふだんは柔らかな曲線を主体に描いていたモディリアーニだが、ポール・ギヨームの顔には角張った線が用いられており、通常肖像画では瞳を省略することが多かった彼が、この絵ではくっきりと瞳を描き込んでいる。絵の左上には黒い文字で「ポール・ギヨーム」という名前がはっきりと記され、左下には白い文字で「ノーヴォ・ピロタ(新しいパイロット)」という言葉が書かれている。これは、新しい芸術に投資するポール・ギヨームにモディリアーニが付けたあだ名だ。この絵が描かれた当時、ポール・ギヨームはわずか23歳だったが、すでに美術界で評価される美術商だったとされ、その自信がこの絵からも感じ取れる。
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